ついに偉業を成し遂げた。クルム伊達公子さんが韓国オープンで優勝。このニュースはTVや新聞などでご存知の方も多いと思います。
韓国オープン(賞金総額22万ドル)のWTAツアー。
38歳という年齢での優勝WTAツアー関係者はもちろんのこと、ツアーに参戦した選手たちも伊達さんのプレーに対して賞賛しています。
伊達公子さんがツアー優勝、杉山愛さんが引退。錦織圭選手がジャパンオープン欠場。
テニス界でのビッグニュースが流れた。その中でも伊達公子さんのツアー優勝はTVニュースや新聞の一面で取り上げられ、伊達さんのツアー優勝が社会的影響が大きいことがうかがえる。
まさに伊達さんはスーパースター、レジェンドである。
伊達さんが成し遂げたWTAツアー優勝や復活はレジェンド(伝説)となる。
なぜ、TVや新聞は伊達公子さんのツアー優勝を大きく取り上げたのか?伊達さんの活動の意味や姿勢が大きく関係しているように思える。今大会での優勝コメントを見てもとても前向きで謙虚である。
"I didn't think about winning the title.
I had no pressure because of that, and I think my opponent had too much pressure," Date Krumm said. "The match reminded me again that in tennis, you really don't know how anything will turn out before you actually play.
My husband's love and support was more important than anything in this.
I was relaxed, mentally strong and physically I was doing well. With all of the tennis I've played, I was of course tired.
For the past year I didn't know if I could compete well on the Tour, but now it looks okay.
今回タイトルを獲得することについてあまり考えていませんでした。
私には精神的なプレッシャーが無く対戦相手には大きな精神的プレッシャーがあったと思います。
そして試合はもう一度テニスを思い出させてくれました。
でも実際にプレーしてみないと本当に分からなかった。夫の愛と支えは何よりも重要でした。
私はリラックスでき精神的に強く、身体的にも良かった。でも、ちろん身体も疲れていました。
昨年まではツアーで戦えるかどうか分からなかった。しかし今はそのことは見えている。
コメントを見ても今大会の優勝が目的ではないことが分かる。今大会は伊達さんにとってとても嬉しい試合結果であったことには間違いないが、この先どんどん前向きに突き進む選手であることを表している。
そしてそれが復活から活躍という前向きな姿が現在の日本社会に与えている影響は大きい。
テニス選手として成功し経済的にも、社会的名声も得た伊達公子さんが、誰が見ても無謀と思える新たな挑戦をスタートし過酷なトレーニングにも絶え、テニス界を超えた偉人になりつつある。
スーパースターとは存在する専門分野以外からも尊敬され賞賛される人物だと思う。王貞治、長島茂男、イチロー、スポーツ界の中で女性が専門分野以外からも尊敬と賞賛される人物がいただろうか?
元世界第4位の伊達公子という看板はすでに必要がなくなったかもしれない。
偉業を成し遂げて過ぎ去る選手。日本の期待を背負う選手。
どの選手も精一杯の努力をし誰のためでもなく自分の志と生き様に納得がいくまで突き進む。その姿が美しい。それがスポーツである。
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