テニスの位置づけ

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今、全日本テニス選手権が行われている。
森上亜希子選手が引退し、伊達公子さんが混合ダブルス決勝へ。
テニス界では、話題の多い2009年であったが、はたして国内スポーツ界ではどうなのか?
大きなバロメーターとして新聞記事が取り上げた大きさが物がっていると思う。

伊達公子さんが韓国オープンツアー優勝し、杉山愛さんが引退。この二つは大きな話題となりメディアも大きくニュースとして取り上げた。
しかし、ジャパンオープンや東レPPO、HPオープン、全日本選手権など日本で開催されているビッグイベントにはまったくメディアは興味を示していない。メディアが興味を示していないのではなく、国民全体の興味の位置づけが低いためニュース性に欠けるということが結論であるに違いない。

「やるスポーツ」としての位置づけは高いテニス。
しかし、「見るスポーツ」としての位置づけが低いテニス。
いったいどこからこの状況なってしまったのか?
ある方からこんな話を聞いた。
テニスはフランスで生まれて、イギリスで育ち、アメリカがプロ化し、オリンピックで・・・・・
このオリンピックに採用されてから世界のテニス勢力図は変わった。
ロシア、東欧諸国がテニスへと参入してきた。

オリンピック種目になってから、テニスが完全に競技としてのイベントに変わってしまい、トップ選手の入れ替わりの早さやトップ選手への憧れを阻害してしまったことに問題があると思う。
数10年前は、マッケンローやボルグ、コナーズ、エバート、オースティンなど選手の強さはもちろんのこと、プレーの美しさやエンターテイメント性に憧れていたと思う。

日本のテニス界に欠けていること。「テニスの美しさ」や「エンターテイメント性」にもっと努力すべきである。
サッカーや野球の成功例を後追いしているようでは先がない。
成功者の後追いで成功者はいない。


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