屋島北嶺まで歩く②

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ペットボトルのスポーツドリンクは到着するころには無くなっていた。
屋島の北嶺に到着。ゆっくり階段を下りると、そこには約180度見渡せる瀬戸内海が広がっていた。
安全の為の柵も正直言って低い。・・・高所恐怖症の私にとっては近寄りにくいが、気にならない人にとっては、この柵の低さが広がる瀬戸内海の風景が見れていいと思う。

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正面には”大島”だろうか、青い瀬戸内海に緑豊かな島々が見える。
180度になっているベンチに腰をかけた。
「気持ちいい」しかもなぜか涼しい。正面から右には庵治の海と五剣山と古戦場跡、正面は島々、左には高松港と街。真下は長崎の鼻という飛び出した屋島の先端。

高松のグッドロケーション5本の指にはあるんじゃないかな?
この180度のロケーションは写真では伝わらないでしょうね。海までの距離感や飛び出した北嶺の感じが写真では難しい。
ここで夕日や夜景を見るときれいだろうなと思いますが、帰りが怖いですね。

ここのベンチで5分くらい休憩して帰ろうかなと思い、カラになったペットボトルを捨てようにもゴミ箱がない。持ち帰ることにした。500mlでは足りなかった。
帰り道はゆっくり草木の写真を撮りながら歩いたので50分くらいかかりました。

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途中に千間堂という屋島寺の前身の跡があり、その横には大きく広々とした公園と言うか広場というか、びっくりしました。日本じゃないみたいな広々とした気持ちいい空間です。
この場所の利用価値はあるんじゃないかなと思います。
屋島の山上ですから景色を阻害するものがないです。
空も広く大きな木々に囲まれた場所でした。

行きも帰りもすれ違う人たちは「挨拶」を交わす。「こんにちは」
なんでもない一言ですが、同じ道を歩く共感があるのかな。これも心地よさの一つです。
大きなカメラを首にぶら下げ、手にはカラになったペットボトルとタオル。
何度か振り返りながら歩き、ようやく駐車場に着いた。
ここですぐに車に乗り込むのではなく、のんびりできる空間が欲しいと思った。
座って屋島からの景色を見ながら休憩する場所。

行き、目的地、帰り、振り返る場所。これがそろえば、税金頼みの箱モノ論から脱出できる観光ストーリーができるのにな。
ここに何かをつくれば、人が来るという考えは捨ててほしいな。
もう十分ポテンシャルの高いものはあるんだから、不必要なものを捨てて、必要なものを整備するだけでいいかもしれない。
北嶺を歩いた人の勝手な気持ち。

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