屋島北嶺まで歩く①

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「屋島北嶺」と言ってもなかなか馴染みがないのが現状だと思います。
屋島MiDoRiプロジェクトとして、天気が良かったので屋島の写真を撮りに行きました。
屋島寺、水族館など主な場所の写真を一通り撮り、駐車場のおっちゃんに「北嶺までどのくらい?」と聞くと、「2.5Kmくらいかな、20分ちょっとで行けるよ。若いんだから行ってきな!」と言われ、しぶしぶ歩くことにした。

「兄ちゃん!飲み物持って行きな!」と言われ自動販売機でドリンク持参で歩いた。
両側原生林の細道を気持ちよく歩いた。2.5kmは以外と長い。
持参したスポーツドリンクが必要なわけがある。

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この木陰道の匂いや風は感じたいことが無いかもしれない。
どこか懐かしい、カブトムシのような匂い。風もなぜか冷たい。
自然の山の匂いと風なんだろうなと思った。自然にできた腐葉土の匂いや日陰についた苔の匂い。

約300mの高さと瀬戸内海から流れてくる風。心地いい。
しかも、石、土、木で人工的なものが一切ない。ガードレールや安全の為のフェンスも無い。
自動販売機やゴミ箱、ベンチ、何もない。
北嶺に向う為の道しかない。

どこをカメラで撮っても同じ風景が続く。
木々も屋島地元の木なんだろうか、ヤマモモも多く。コナラやウバメガシが多く目立つ。
2.5kmの道を歩きながら、色んなことを考えた。

この道を歩くのは容易ではない。歩き慣れた人でないと結構な疲労感がある。
この木陰道にトロッコが走っていたらいいなとか、小バスみたいな腰かけてゆっくり進む乗りもがあればいいなとか、結局、楽をする為の方法ばかり。

でも足が悪くてとか、車いすの方とか不自由な人とか、行きたいけど行けない人もいるだろうなと思う。
でも今まで不便であまり北嶺に人が近寄らなかったから、この自然が残っている。
北嶺に到着するまでゴミは一つも落ちていなかった。
空きカンもペットボトルもビニール袋もタバコの吸い殻も何も落ちていない。

今は不便さがあるだけに、ルールやマナーを守れる人、どうしても北嶺に行きたい!と思う人しか行かないから守られているのかも。
便利になり誰でも行けるようになったら、ルールやマナーが守れない人が増えるのだろうなと思う。
富士山のように。

ごく一部のルールやマナーを守れない人がいる為に”規制”とか”規則”が必要になる。
だったらこのままでいいのかな?とも思うが、それではこの心地よい風景がもったいない。

そんなことを考えていたら北端が見えた。「スゴイ!」
ではまた明日。


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