伝える手段

こんなこと、あんなこと、を伝えようと思った時に、デザインは必要だと感じています。
美味しいもの、こだわったものなのに、なぜかユーザーのもとに届かないことがある。
デザインは、ただ見たり触ったりするものではなく、末長く後世に伝えるための手段。

昨日も、デザイン事務所で打ち合わせをしている時に出てきた話。
midoriプロジェクトで絵を描いて頂くことになった山口一郎さんは「僕はポカリスエットのデザインが好きで部屋に空き缶を飾っています。」と。空き缶は捨てるものですが、デザインがあることで残る。

数あるスポーツドリンクの中でポカリスエット。
鳩サブレの缶も捨てないでとってありますと。

何年たっても変わらない美味しさとデザインが連動することで、ロングセラーが誕生するんだなって思いました。良いものは誰もが残したいと思うし、気がつくと同じデザインのまま、語り継がれる。
新しさがいいとか、古さがいいとか、斬新奇抜だとか、まったく意味がないんだと感じた。

すべてはバランス。このバランス感覚を敏感にしたいと思いました。
何となく「今風」にすれば、カッコはつくが、それが目的ではないから意味がない。
そんな打ち合わせをしました。次は実務に入る。さあ、これからだ。

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