ガラパゴス

昨晩、友人のお見舞いから帰って来た。
3時間ほどの面会時間があり、治療状況のこと、入院生活のこと、佐野元春のこと、遊びのこと。
そして仕事のこと。この場で”仕事”のことなんて話さなくてもいいのかなと思いましたが、結局、お互いそういう話が嫌いじゃないのかな。・・・・・

そんな仕事の話をしていると出てきた「ガラパゴスなんだよ。」という言葉。
別に何事なくスルーしたが、家に帰ってTVを見るとiPhone5で日本の携帯産業についてガラパゴス、ガラパゴス・・・と何度聞いたことか。

孤立した島で外敵も少なく、独自の進化を続けてきたガラパゴス諸島の生き物たちに例えて、日本国内の基準で独自の方向へと進み世界標準から遅れをとった日本の携帯電話。
”事実上の標準”ではなく”業界の標準”を追いかけてきたわけですね。

携帯電話産業なんて数年前はエリートがたくさんいたはず、なのに”事実上の標準”がわからないのでしょうかね?不思議です。
いい大学出て、いっぱい勉強した人達がたくさんいる会社のはずなのに、なんでだろうか?と思います。

実はテニスも日本独自の進化がある。それは「テニススクール」
日本のテニススクール形態は優れたものだとは思いますが世界標準ではないです。
”テニスを楽しむ為に習う”というビジネスモデルが成立している。
世界標準だと、シングルスをする人も多いし、1面に4人以上入るなんて考えられない。
人工芝(オムニコート)もない。

世界的に見て無視できないようなシェアがあれば、日本式のテニススクールが標準化されるかもしれませんが、未だその気配は感じられません。

ということは”昔と変わらない技法”が継がれるものは、独自の進化(ガラパゴス化)は難しいんでしょうね。
”芸術”と言われるものが当然その分野になると思います。絵画、書道、彫刻・・・
スポーツも昔と変わらない技法かもしれませんが、「強いものが生き残るのではなく、変化するものだけが生き残る」と考えるならば、テニス、スポーツも少しづつ変化してきているかもしれない。
変化を拒み、テニスは人気スポーツだ!と豪語する人はすでに”恐竜”かもしれませんね。

卓球だって、バトミントンだってみんな変化していることに気づいていると思いますよ。

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