リーダーの果たすべき役割

昨夜は盛和塾。2002年の稲盛和夫氏の講話をもとにした勉強会があった。
2002年のJリーグ・京都パープルサンガの経営方法を事例にしての講話であった。

全てをここに書くことはできませんが、私の解釈で書かせて頂きます。
京都パープルサンガの経営を京セラが行うことになり、稲盛氏は始めにこう話していました。”サッカーのことはよくわからないのでサッカーの専門家の人達に経営を任せた”
チーム成績が悪いので、選手の入れ替えや監督の解任が頻繁に行われていた。(これはよくある話ですね。シーズン途中で野球でも監督解任など)
資本金の36億は5年で底をつき、ついにJ1からJ2に降格。主力選手はJ2では戦えないとチームを去った。

ここで何が失敗だったかというと、「自分はサッカーの専門ではないので専門家に任せた。」
無知の経営者だったから専門家の言うがままの経営だったわけですね。
稲盛氏は、これではダメだ。と言うことで、選手・監督に会いに行き「むやみやたらと監督・選手を変えません。だから皆さんは努力して名監督・名選手になりなさい。」、「でも名監督・名選手になるには、努力し人間性も鍛えなさい。」
人間ができていない人間が何をやっても成功するはずがない。ということです。

京セラには「リーダーの果たすべき役割」と題した10の項目があります。
この10の項目が会社のリーダーだけではなく、スポーツ界でも同じことですね。
この10項目はJALの再建でも当然使われたと思います。

結局、この年にJ1昇格し天皇杯優勝です。
そこで、またサッカーの専門家たちが稲盛氏に言った言葉は「J2ではこのメンバーで勝ててもJ1には通用しませんから、選手を補充した方がいいですよ」と助言したそうです。・・・・
稲盛氏は「”J2では君たちでJ1になったら違うメンバーですよ。”とは口が裂けても言えないでしょ。
そんなことを口にしたら今まで選手に言ってきたことがウソになる。」
当然ですよね。

仕事でも、このレベルまではAさんがやって、メインステージになったらBさんに仕事を取られるわけですよね。
そんな職場でやる気がでるわけないですね。

無知の経営者は多いと思います。自分もそうです。
経営者には免許や試験はありません。
何が無知かと言うことです。稲盛氏はサッカーは無知でした。でもリーダーとしての経験と知識は豊富で揺るがない信念をもっていたわけですから、成功に導くことはできたわけです。
”名選手、名監督にあらず”まさにこのことです。

”学ぶ”とは知識を実行に移し成功することです。
知識で終わることがほとんどですよね。

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