虹をつかむ人

佐野元春さんアルバム「ZOOEY」がリリースされ、大阪に居る友人との会話のほとんどは「ZOOEY」話。
私はアルバムの2曲目「虹をつかむ人」がいい。と言った。しかし、大阪の友人には軽く流された。
Somedayを思わせる曲調だったのが、新しさを感じない理由のようだ。

でも、今はその「虹をつかむ人」と「Someday」その後の「月夜を往け」この3曲の”意味”に興味が集中している。私はある佐野さんのコメントで「Someday」が絶望の淵の一曲だと聞きショックだった。「Someday」が売れたわけで、その前は売れていない。売れていないころの絶望の淵の一曲
♪だからもう一度あきらめないで、まごころがつかめるその時までSomeday♪

”いつかきっと”という思いと、アルバムの中では次の曲「Rock&Roll Night」では激しく
♪たったひとつの夢が今この街の影に横たわる、でも今夜は思いっきりルーズにみじめに、汚れた世界の窓の外で全てのギヴ&テイクのゲームにさよならするのさ♪ と歌った。

そして、THE SUNのアルバム「月夜を往け」では ♪この道を照らしといてくれ、いつまでも、いつまでも♪と。
今回の「ZOOEY」の「虹をつかむ人」では、♪虹をつかむまであともう少し♪と締めくくられた。
そんな細かいことどうでもいいだろ。と思われがちだが、Somedayを繰り返し繰り返し聞いていた15歳から、私の人生は28年が過ぎた。途中「月夜を往け」はリアルタイムで聞いてはいないが、28年前にSomedayを聞いていた自分と今の自分とは違うから、聞いても感じ方が違う。

だから、今「虹をつかむ人」の詩が”グッと”くるんですよね。それが、♪虹をつかむまであともう少し♪だけのフレーズではなく、♪おおらかな人生を夢みてる君”と付くからいいと思う。

「おおらかな人生」ですよ。
ぜひ「ZOOEY」のアルバム聞いてください。



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