損失回避


屋島テニスクラブ、ソルトインドアテニススクール多肥、ヒッティングスタジオプラット瓦町3つの事業の会社名は、株式会社ソルトテニスといいます。

良く聞かれるのは、なぜ、ソルト??ですか?

理由は元々は塩田だったからです。塩田とは海水から塩をつくる所。海の満ち引きを利用して海水を引き込み、塩をつくっていたわけですが、法律が変わり、日本中で塩田事業がなくなりました。

塩田からの事業転換ということでソルトテニスとしました。単純ですよね。そこで、なぜ急にテニス??となるわけです。

屋島テニスクラブが創業したのは昭和50年 1975年、ちょうど第1次テニスブーム、平成天皇陛下のテニスで軽井沢の恋、ミッチーブーム、テニスをはじめた方が多かったので、その需要に対して日本中でテニスクラブが誕生した時代です。

私の父もテニスブームでテニスをはじめて、テニスコートが少ない時代でなかなか予約も取れないので自分のテニスコートが欲しくなりテニス事業をはじめたわけですね。

このパターンは多いですよね。創業者の問題解決型の事業化。需要があるから成立するわけですよね。背景になる社会環境も大事で、給料は上がる、余暇時間は増える、人口も増える、2000年頃までは、テニスクラブ事業も良い時代だったわけです。

ところが、バブル崩壊と共に、人口減、少子高齢化、給料、所得の停滞、社会環境が変化したわけですが、なかなか、変化できないのがテニスクラブ事業。その反面スクール事業が伸びていきました。

結局、何らかの社会環境の変化のインパクトがあった時に、今回のコロナ問題も同じですが、危機感があっても、現状維持バイアスがかかり、このまま維持でも良くなる保証はないのに、やってもいない、変化、変革の失う可能性を避けようとする損失回避の意思が働いてしまうわけですよね。

テニスクラブ事業もそのバイアスにかかっているわけです。1970.80年代にテニスクラブをはじめた人たちは上手く行くかどうかもわからないが、テニスクラブ事業に進みましたが、創業時のパワーより変化活動のパワーの方が大きいのでしょうね。

得たものを失う、損したくない気持ちを乗り越えることが、今後のテニスクラブ事業にも大切だと勝手に思っています。

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