ネットのない時代に学んだテニスコーチ




 弊社のコーチングアドバイザーとして小浦猛志氏に年に数回来社していただき、小浦氏の今までの知識やコーチングノウハウを伝授して頂いています。
小浦猛志氏の経歴はテニス業界の方はご存じかと思いますが、元日本チャンピオン、デビスカップ日本代表、全仏にも出場しています。
戦績も素晴らしいのですが、コーチとしての経歴は伊達公子さん、浅越しのぶさん、沢松和子さん、などグランドスラム出場選手を6名も育てた名コーチです。
年齢は78歳ですが、まだまだコートで指導している現役コーチ!

なぜ、小浦氏がアドバイザーに?と思われますが、小浦氏とのお付き合いは長く、小浦氏が宝塚テニスカレッジを運営していたころからなので、もう40年以上になるかと思います。
私も、中学生のころ指導して頂いた思い出があります。

そんな小浦氏の今までの”教え”指導頂いたことを今、まとめています。
これが、また大変な作業なんです。・・・・実は3年くらい前からスタートしているのですが(すでにA4で50枚)まとまらない・・・
なぜかと言うと、実は小浦氏の指導は資料がないんです。

しかも、小浦氏の講習会やセミナーに参加した方はわかるかと思いますが、聞いている瞬間やその場では、「なるほど。そうだよな。」となるのですが、これが数日経つと・・・わからなくなったり、不確かな感じになる。

実はこの現象は、経営のセミナーや勉強会にもよくあるパターンだと思います。
有名な経営者の話を聞いて、「なるほど、そうだよな。」と思っても、100人聞いて、数名程度しか実践に移せていないんじゃないかなと思います。

なので、この暗黙知的なことを形式知に変換させることが難しい、ということ。

要するに、HOW TOから教えを活かすのは難しいですね。
小浦氏の教えも同じだと思います。「どうすればいいのか」と思いながら聞いても、現場で活かすには、相当なお勉強時間を要します。

教えられる側がどうなりたいということが明確である必要が重要なわけですね。

小浦氏がいつも私たちに言っていることは、身体の絶対基本のこと。テニスコーチとしてショットの打ち方も大事ですが、身体の使い方、動作確認をよくチェックポイントとして指導頂いています。

今はネットがあり検索すると調べることができますが、ネットがない時代は、本を読むか、現場で人から学ぶしか方法がないだけに、過去に学んだ人から本質的な事を学び直す時のような気がしています。




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